
今回は、ウィッグを自然に見せるための3つのポイントについてご紹介いたします。

まず「生え際」に関しては、大きく分けて髪の毛が残っている方と、そうでない方で対応が異なります。
髪の毛が残っていない方の場合は、地肌にしっかり馴染むような薄い素材を使用し、生え際が見えても違和感のない仕上がりにすることが基本です。
一方で自毛が残っている方は、ご自身の生え際を活かすことで、より自然な印象に近づけることが可能です。前髪を少し出し、その後ろ1〜2cm程度の位置にウィッグを装着することで、かき上げたときにもウィッグの縁が見えにくくなります。そのためには、縁の加工にも工夫が必要です。
髪の毛がない方には、肌なじみの良いフィルムまたはレースを用いたベースを使用することが一般的です。一方、髪の毛が残っている方にとってはフィルムやレースがかえって邪魔になるため、こうした場合は何もついていないネットベースの方が適しています。
また、生え際に限らず「分け目」や「つむじ」なども自然に見せるためには、地肌のように見える素材を使用することが重要です。素材が不自然な場合、それを隠すために毛量を多くする必要が出てしまい、結果として不自然な見た目になる可能性があります。そのため、近くで見ても自然に見えるベース素材を使用し、毛量はあえて抑えるといった工夫が求められます。
次に毛流れについてですが、こちらはスタイリングの影響が大きいです。ブラシでしっかり撫で付けるようにセットすると、毛流れのラインが目立たなくなってしまいます。手櫛程度のラフなスタイリングの方が、自然な毛流れが出やすくなります。また、カットの方法も重要ですし、照明環境によっても見え方が変わってきます。特に写真撮影をされる場合などは、毛流れがきちんと見えるよう、明るめの照明で撮影することをおすすめいたします。
さらに、ウィッグを単色で作るのではなく、わずかに異なる色をミックスすることで、毛流れや立体感がより強調され、より自然な仕上がりにつながります。

ウィッグを自然に見せるためには「生え際」「地肌」「毛流れ」の3つのポイントを意識することが大切です。その他ご不明な点や気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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