
今回は部分ウィッグを利用している方のカット方法や注意点についてのご紹介です。
「ウィッグを付けたままカットはできますか?」
このご質問は、当店でもよくいただきます。
結論から申し上げますと、ウィッグを装着したままのカットは不可能ではありません。しかし、近年の自然なウィッグは非常に精巧に作られているため、自毛と見分けがつきにくいことが多く、誤ってウィッグの毛を切ってしまうリスクがあります。ウィッグの毛は一度切ってしまうと再び伸びることはありませんので、できればウィッグを外した状態でカットされることをおすすめいたします。
カット前には、現在の自毛とウィッグの状態をしっかり確認することが大切です。自毛を切りすぎてしまうとウィッグとの馴染みが悪くなりますし、逆に切らなさすぎるとバランスが不自然になってしまいます。事前にどの部分をどの程度整えるか、スタイルや自毛の状態を踏まえて見極める必要があります。
多くの方は、ウィッグを購入した店舗やサロンでカットを依頼されることが一般的かと思います。当店のようなウィッグ専門のサロンであれば特に問題はありませんが、一般の美容室に行かれる場合は注意が必要です。美容室側がウィッグに関する知識や経験を持っていないと、過度に切られてしまったり、仕上がりに影響が出る可能性があります。事前に「これはウィッグです」とお伝えし、ウィッグの特性を理解している美容師さんにお願いするのが安心です。
特に、ウィッグと自毛を自然に馴染ませるためには、ウィッグ側の髪が短すぎないこと、そして自毛側にも適度な厚みがあることが重要です。また、ウィッグは多くの場合、毛先を軽く仕上げる「セニング(すきバサミ)」が施されていますので、自毛側も同じように軽さを持たせることでより自然な仕上がりになります。
基本の流れとしては、最初にウィッグを外して自毛をカットし、その後ウィッグを装着して最終的な調整を行います。最近では、自毛を刈り上げた上で長いウィッグをツーブロック風に被るといったスタイルも人気です。この場合はウィッグと自毛の馴染みをあまり気にしなくて済む場合もあります。
遠方にお住まいの方で、購入店舗やサロンに頻繁に通うのが難しいという方もいらっしゃるかと思います。弊社では全国に提携サロンがございますので、必要に応じてお近くのサロンをご紹介可能です。中には、ご自宅で奥様やご家族がカットされるケースもあり、そうした方には弊社からカット方法をお伝えすることもあります。裾を揃える程度であれば、少し練習すれば十分対応可能ですのでご安心ください。
女性の場合は、ウィッグを外しても自毛がある程度残っている方が多く、個室を使わず一般の席でカットされる方もいらっしゃいます。ただし男性の場合は、プライバシーの配慮が必要になるケースも少なくありません。パーテーションを設置したり、営業時間外に対応したりといった工夫が求められます。また、特に男性では大手サロンで編み込み式のウィッグを使用されている方が多く、編み込み状態では簡単にウィッグを外せないため、その場合は大手サロンに通わざるを得ないこともあります。最近では、編み込み技術を習得し、自毛カットと併せて対応できる美容室も増えてきています。
最後に──部分ウィッグをご利用で、自毛のカットをどこでお願いすれば良いか分からないという方は、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。地方にお住まいでご来店が難しい方には、弊社提携のサロンをご案内することも可能です。





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