
今回は「ウィッグの正しい洗い方」についてご紹介させていただきます。
ウィッグはご使用いただくうちに、どうしても汗や皮脂、整髪料などの汚れが付着してしまいます。そのため、定期的なお手入れとして洗浄が必要になってきます。
洋服のお手入れと似ている点がありますが、洗うと当然きれいになる一方で、頻繁に洗いすぎると素材に負担がかかり、傷みの原因となってしまいます。
また、「自宅での洗浄は手間がかかりそう」「失敗したら怖い」というお声も多くいただきます。
そこで、今回の記事では、安心して実践いただける洗浄方法をご案内しております。ぜひ参考になさってください。
実際の洗浄手順
まずは洗浄に入る前の状態です。
今回使用するウィッグは見た目では分かりにくいのですが、スプレーでしっかりガチガチに固めた状態です。
このように整髪料が多く付いたウィッグや、汗・皮脂で汚れたものも、比較的簡単に洗浄することが可能です。

次に洗浄用のお湯を準備します。シンクに栓をし、自毛用のシャンプー(どのメーカーのものでも構いません)を500円玉大ほど垂らします。
その上からお湯を溜めることで自然にシャンプーが溶け、泡立った状態がつくれます。

その中にウィッグを浸します。ゴシゴシと強くこする必要はありません。
汗や皮脂の汚れがひどい場合は、3分程度浸け置きいただくとより効果的です。
また、整髪料などで固めた場合は、浸け置き中に軽くブラシを通すだけで十分汚れが落ちます。

その後、お湯を一度抜き、ウィッグをしっかりすすぎます。

再び栓をして、今度は自毛用のトリートメントを500円玉大ほど入れ、お湯でよく溶かします。
その中にすすいだウィッグを浸し、1分程度置いておくことで、トリートメント成分が浸透しやすくなります。
栓を抜き、トリートメントをしっかりすすぎ落とします。
このとき、成分が残っているとべたつきの原因になりますので、念入りにすすいでください。
次にタオルで水分を取りますが、ここでゴシゴシこするのは厳禁です。
タオルで包み、軽く叩くようにして余分な水分を取り除きます。

ただ、タオルドライをしてもウィッグには多くの水分が残っています。
このままドライヤーで乾かすと時間がかかるうえ、熱ダメージで傷みやすくなります。
そこでおすすめなのが、洗濯機での脱水です。
ウィッグをそのまま脱水機に入れるのは避け、タオルに包み、必要に応じて洗濯ネットに入れて、1分程度脱水をかけます。
脱水が終われば、しっかり水分が飛んでいるため、ここからの乾燥作業がぐっと楽になります。

まずはウィッグの裏側(ベース部分)からドライヤーで乾かします。

内側に水分が残っていると、保管中にカビや臭いの原因になることがありますので、しっかりと乾かすことが大切です。
当社製品は速乾性の素材を使用しているため、比較的短時間で乾燥が完了します。
次にブロー作業に移りますが、マネキンを使用するのがおすすめです。

マネキンがない場合はウィッグスタンドでも問題ありません。

このようにして、最後の仕上げまでしっかり行えば完了です。
今回ご紹介した洗浄方法は、当社製ウィッグはもちろん、他社製のウィッグにも応用できる基本的なケア方法です。
ただし、ナイロンやベリールなど、熱に弱い素材を使ったウィッグの場合は、使用するお湯の温度やドライヤーの熱に十分ご注意ください。
誤ると、髪の毛が縮れたり、最悪の場合は溶けてしまうこともあります。
また、必要に応じて、アイロンでウェーブを強めたり、ストレートアイロンで伸ばしたりといったアレンジも加えていっていただければと思います。
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