
今回は人毛100%で作られたロングのフルウィッグのお手入れ方法をご紹介いたします。
実際によくあるのが、「家で洗ったら絡んでしまった」「もつれてしまって手に負えない」といったお悩みです。しかし、洗い方や日頃のお手入れを少し工夫するだけで、そうしたトラブルを未然に防ぐことができ、また綺麗な状態を簡単に維持することも可能です。
特に人毛のウィッグは、洗った後のブローやスタイリングに時間がかかるという声を多く耳にします。今回は、できる限り簡単にかつウィッグに負担をかけずにお手入れできる方法をご紹介いたします。
それでは、実際の流れを見ていきましょう。
洗い方のポイント
通常ウィッグは、ぬるま湯やお湯をためて浸け洗いするのが一般的ですが、人毛ロングウィッグの場合、湯に浸けると髪が浮いて絡まってしまうことが最も多い原因となります。
そのため、洗い方は 「流水のみ」 で行うようにしてください。
まず、ご自宅のシャワーで問題ありません。
シャワーを流し、手のひらにウィッグを乗せ、頭頂部からお湯が当たるようにします。


毛流れに沿ってお湯を当てることが大切です。できれば内側のベース部分も綺麗にしていきたいので、最初のすすぎはしっかりと行ってください。
シャンプーの仕方
十分に濡らしたら、シャンプーをつけていきます。
手のひらでシャンプーを軽く泡立て、頭頂部の表面側につけます。内側の汚れが気になる場合は、裏返して内側にもシャンプーを少しつけましょう。



このとき、ゴシゴシこすらず、すぐにすすぎに入ります。
頭頂部に付けたシャンプーは、湯の流れに沿って中間から毛先へ流れていきますので、これだけでもしっかり汚れが落ちます。
すすぎの際も、シャワーは頭頂部から中間、毛先へと流れるように当ててください。裏側のシャンプーも忘れずに丁寧に流します。
トリートメントの仕方
次に、トリートメントを手に取り、頭頂部からつけていきます。毛先が傷んでいる場合は、毛先にも直接つけましょう。

この後のすすぎもシャンプー同様、頭頂部から毛先に向けて流れるようにしてください。
ここでの大事なポイントは、ためたお湯には絶対に浸けず、流水のみで洗うということです。

水分の除去と乾かし方
シャンプーとトリートメントが終わったら、水分をしっかりと絞ります。

厚手のタオルで包み、ゴシゴシこすらず、叩くようにして水分を取ります。
マイクロファイバー製のタオルを使うと、より効率よく水分を取ることができます。
次に、このタオルに包んだまま洗濯用ネットに入れ、洗濯機で1分間脱水します。

驚かれる方もいらっしゃいますが、しっかりとタオルに包んでいれば、脱水によるダメージは心配ありません。むしろ、濡れたまま長時間ドライヤーやアイロンをかける方が、髪への負担は大きいのです。
乾燥とスタイリング
脱水が終わった時点では、まだ完全には乾いていませんが、人毛特有の自然なうねりやウェーブが出ている状態です。

このクセ感のままで良い場合は、自然乾燥で仕上げます。およそ4時間ほどでしっかり乾きます。
もっとしっかりウェーブをつけたい場合は、この段階で軽くアイロンを巻いてから自然乾燥させると良いでしょう。
また、人毛ウィッグでよくあるお悩みは、「うねりが出てストレートを維持できない」というものです。
今回は、熱を加えずにストレートに仕上げる方法もご紹介しました。
流水洗いのおかげで、洗った後の絡みやもつれがない状態なので、一度ブラシを通して整えます。

その後、自然乾燥を約4時間行います。

自然乾燥前にしっかりコーミングしておけば、乾いた後にブローやアイロンで無理にクセを取る必要はほとんどありません。仕上げとして軽く整える程度で十分です。
ドライヤーやアイロンの使用時間を短縮でき、人毛への負担も大幅に軽減できます。熱を頻繁に加えるとダメージが蓄積してしまいますので、ぜひこの方法をお試しください。
人毛フルウィッグは、ちょっとした洗い方や乾かし方の工夫で、美しさを長く保つことが可能です。
今回の方法をぜひ参考にしていただき、毎日のお手入れに役立ててください。
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