抗がん剤治療の医療用ウィッグ、医療用かつらに必要なもの。
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抗がん剤治療の医療用ウィッグ、医療用かつらに必要なもの。
抗がん剤治療に伴う副作用による脱毛。
その際に医療用ウィッグ、医療用かつらが必要になります。
様々な状況があるかと思いますが、必要な要素がいくつかあります。
抗がん剤治療を行うだけでも非常に精神的にダメージが大きいものと思われます。
医療用ウィッグ、医療用かつらに対して大きく時間やコストをかけている場合ではないかと思います。
それでも必要なご状況の場合に参考にしてみてください。
お役に立てる情報もあるかと思います。
①使用期間とコスト。
抗がん剤治療による脱毛をカバーするのは一定期間のみです。
その間に使用する医療用ウィッグ。
必要な期間は様々かと思いますが、その間快適に使用できるものがベストかと思います。
期間が限定されているために、大きくコストをかける必要はないかと思いますが、あまり不自然なものの困ります。
必要期間の目安とその際のコストをどう考えるか。
例に沿ってご検討ください。
まず、治療期間が半年間。
女性のロングスタイルの方…と設定します。
抗がん剤治療を開始して約2週間前後で脱毛が始まると言われております。
治療期間が半年でしたらまず、治療開始から半年は最低でも必要です。
治療が終わり後は自毛が成長するのを待つだけ…というところから自毛が伸び自分の毛髪だけでヘアスタイルが整うまでの期間も医療用ウィッグ・医療用かつらは必要です。
ロングスタイルの場合(約30センチの毛長さが必要と仮定します。)そこからの期間は長くなります。
1か月に1センチ自毛が伸びるとした場合、30センチの毛長さが必要でしたら約30か月かかるわけです。
勿論、そこは個人差があり20センチでいいという方もいれば10センチのショートスタイルができればもう医療用ウィッグはいらない…という方もいます。
(どのくらいの長さが必要か)×1か月、の計算で治療後の必要期間が決まります。
30センチのスタイルでないと嫌だ…という場合30か月+治療期間なので、今回の場合36か月医療用ウィッグを使用することになります。
そうなりますと、治療期間は半年ですが思いの外長く使用することになります。
そこでかかるコストですが、医療用ウィッグには数万円のものから数十万円のものまで幅広くございます。
有名大手メーカーですと70万以上するものも…。
それは論外として、大まかですが大手メーカーの70万位以上するものがおおよそ適正な価格ですと30万前後。
中間的なもので15万から20万。さらにお安いもので5万円前後と色々です。
毛長さや毛質、ベース素材などで価格は違います。
例えば30万円する医療用ウィッグを購入するとします。
それを36か月使用するわけですから、1か月のコストで考えると1万円を切るわけです。
もし、通常で美容室でそのくらいコストをかけている方にとっては決して高くない…とお考えになる場合もあります。
普段自分のヘアスタイルにどれくらいコストをかけているのかを基本として考えればおおよそかけていいコストの算段ができるかと思います。
勿論、商品や購入したメーカーにもよりますが、ウィッグのメンテナンスや必要な備品などのコストもしっかり確認し、それらを含めた形でコストを考える必要があります。
②手に入れるまでの時間。
医療用ウィッグの種類は大きく2つにわけることができます。
オーダーメイドとセミオーダー。
一から作っていくものと、既製品というわけです。
オーダーメイドの医療用ウィッグは頭のサイズや毛色・毛長さなど細部まで希望通りに仕上げることも可能なのですが、1か月~2か月弱作成に時間がかかります。(商品・仕様内容により差があります。)
セミオーダーの商品ですと当日お持ちいただくことも可能です。
セミオーダー(既製品)でも、スタイルの調整、カット、パーマ、サイズの調整など施す場合もあり、その際数日かかる事もあります。
ご自身がいつから治療し、いつ頃脱毛が始まるのか。
また、実際にウィッグを使用する必要があるのはいつ頃なのか、こういった部分をしっかり確認しておく必要があります。
メーカーによってはオーダーメイドで作成の際仕上がりまでの間レンタルでフォローしてくれる場合もあります。
③様々な商品の比較。
実際の商品にはどのようなものがあるのか。
医療用ウィッグ、医療用かつらは普段手に取って目で確認することの無いものです。
だからこそどんな種類の商品があり、メリットとデメリットは何か、そして自分に一番合っているものはどれなのかを確認する必要があります。
色んなメーカーを見て回るのも一つですが、そうなると当然かなりの時間を費やすことになります。
そうならないためにも安い医療用ウィッグ、医療用かつらから高品質なもの、またその中間に充当するものと色んな種類の商品を扱っているところで見比べるのが良いかと思います。
更に、色んなメーカーの商品を作成し卸もやっているようなメーカーですとベストです。
色んなメーカーを見て回る必要もないですし、そこだけで様々な商品を見比べ、必要あれば試着し比較することが可能です。
④自毛の再生を妨げないこと。
医療用ウィッグ、医療用かつらに最も必要なことは、医療用ウィッグを一日も早く外せるようになるという事です。
そのためには、なるべく自毛や地肌に負担をかけない素材を使用しているものが良いです。
通気性や軽さ、フィット感なども大事になってきます。
装着方法もウィッグ用のピンや医療用の両面テープなど使用しなくても大丈夫なものを選びましょう。
素材にこだわっているメーカーもありますが、実はそんなに頭皮にとって良い素材とは言えないものや、かえって清潔に保つのが難しいような商品もあります。
例えば、ベース素材にコットン系の素材を使用すると肌触りは良いのですが、汗や脂を吸収し不潔な状態で装着することになってしまいます。その辺の見極めも大事です。
⑤自然であること。
これは言うまでもありません。自然でないと医療用ウィッグとは言え、つけている意味がなくなります。
③でもお伝えしたように、実際に医療用ウィッグを試着し納得できる自然観かどうかを確認してください。
出来れば客観的な意見を言ってくれる家族、友達などに見てもらえると間違いないかと思います。
⑥機能性。使いやすいということ。
使うたび、装着するたびに1時間も時間がかかる。
洗うのが大変。
洗った後スタイリングが大変。
メンテナンスに何度も通う必要がある。
などなど…購入したあと非常に手間がかかる医療用ウィッグもすくなくありません。
医療用ウィッグ、医療用かつらは毛髪の悩みを忘れて普段の生活や仕事、そして治療に専念するためのものです。
医療用ウィッグを使用することで変なストレスを抱えてしまうのは本末転倒と言えます。
例えば、洗った後も自然乾燥でスタイリングがくずれない形状記憶毛髪を用いた医療用ウィッグは、そうでない医療用ウィッグに比べ、お手入れは非常に楽と言えます。
そういったものを選ぶことをおすすめいたします。
⑦その後のメンテナンスで大事な事。
上記の⑥でもお話ししたように、メンテナンスに何度も通わなくてはならない商品は避けたほうが良いかと思います。
また、逆にメンテナンスを受けてくれないメーカーもどうかと思います。
例えば、前髪を少し軽くしたい、スタイルを変えたいなど気楽に頼めるメーカーをおすすめします。
また、その際にかかるメンテナンス料金もなるべくリーズナブルな方が良いでしょう。
メンテナンスが必須ではなく、でも必要あれば応じてくれるメーカーを選ぶべきです。
そういった意味では、通販で購入するようなものは購入後何かと問題が起こりやすいと言えます。
そして、自毛の状態によりサイズが変わってくるのも医療用ウィッグを使用する方の特徴です。
自毛がほとんど抜けてしまったとき、抜けはじめや治療後に自毛が成長してきた状態、それぞれサイズ感は違ってきます。
その際に、サイズの調整ができる医療用ウィッグ、調整をお願い出来るメーカーを選択するべきでしょう。
また、体調が思わしくない状態の時に、調整やメンテナンスだけでも出張・自宅訪問してくれるメーカーだとより安心です。
最後に。
いかがでしたでしょうか。
以上のポイントを踏まえた医療用ウィッグ、医療用かつらなら、安心して使用いただけるかと思います。
なかなかすべてを網羅したショップ、メーカーは少ないかと思いますが、購入後のトラブルを無くすためにも大事な点です。
フローレンではここに記載したポイントを基本としてアドバイスさせていただいております。
ご遠方の方も、お気軽にお問い合わせください。
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