
今回は、ウィッグの金具の取り替えや、新しい装着方法についてご紹介いたします。
初めてウィッグをご利用される方にとって、装着方法の選定はとても大切なポイントです。当店では、まず代表的な装着方法を一通りご説明し、お客様の自毛の状態やウィッグの仕様、ご生活スタイルなどを踏まえた上で、最も適した装着方法を一緒にご相談しながら決めてまいります。
必要に応じてご試着いただき、実際に装着した感覚を確かめながら選んでいただくことも可能です。
実際にご使用いただいた後、「別の装着方法も試してみたい」とご希望される方は非常に多くいらっしゃいます。そのため、ひとつのウィッグで複数の装着方法が試せるような柔軟な仕様にしておくことが、長く快適に使っていただくためには非常に重要です。
ここからは、後からでも変更可能な代表的な装着方法をご紹介してまいります。
① 樹脂製ピン
まずご紹介するのは、樹脂製のピンです。以前からプラスチック素材のピンはありましたが、従来品は壊れやすく、耐久性に課題がありました。今回ご紹介するものは改良されたもので、強度も増しています。
主に多く用いられるのは、病院でのMRI検査などで金属を避ける必要がある場合です。一時的に金属製ピンから付け替えたいというご要望も多く、5分ほどで簡単に交換が可能な点も魅力です。

② マジックテープタイプ
続いてはマジックテープによる装着方法です。ピン装着時に痛みを感じる方や、自毛への負担を避けたい方におすすめしております。
装着の安定感という点ではピンに劣る場合もありますが、着脱のしやすさや、装着時の快適さが魅力です。ある程度自毛がしっかりしている方に適しています。
マジックテープにも様々な種類があり、強力に固定できるものから、ソフトな装着感のものまで幅広くございます。ウィッグの裏面全体に貼り付ける仕様や、一部だけに使用する方法など、お好みに応じてカスタマイズ可能です。
特に分け目の白髪隠し用など、ポンと乗せるタイプのウィッグに向いていますが、自毛がある程度ある方向けとなります。

③ 特殊シリコンパーツ
近年、CMなどで話題となっている、ピンを使わないウィッグの装着方法と同様の原理を応用したシリコンパーツも登場しております。
この部材には上向きの細かな突起が多数ついており、これを適当な大きさにカットし、自毛に引っかけて装着します。ピンのように挟み込む動作は不要なため、痛みもなく、簡単に装着できます。
ウィッグのベースの縁部分などに縫い付けて使用しますが、もし合わないと感じた場合には、すぐに取り外すことも可能です。こちらも自毛がある方向けの仕様となっております。

④ 固着剤(新素材)
自毛がほとんどない方や、より高い安定感を求める方には、最近登場した「固着剤」もおすすめです。
こちらは水性タイプで、地肌への刺激が少なく、ウィッグの素材にも負担をかけません。白色の状態で塗布し、時間が経過して透明になったタイミングで装着するという仕様です。
強すぎる粘着力ではないため、違和感や不快感もなく、フィット感の向上が実感できます。乾燥後に水拭きすることで粘着力が復活し、繰り返し使用できる点も非常に便利です。
ベースの素材についても、フィルムやシリコン素材との相性が良好ですが、メッシュ素材にも問題なく使用可能です。




このように、ウィッグの装着方法にはさまざまな選択肢があり、どれも用途や髪の状態に応じて調整することが可能です。特に最近では、後から変更できる仕様のパーツや装着法も充実しており、お一人おひとりのご希望に柔軟に対応できます。
気になる装着方法やパーツがございましたら、お気軽にご相談ください。
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